エンジニアとして入社したんだけど、雑務しか任せてくれない。
どうしたらエンジニアの業務をさせてもらえるのかな?
今のままだとキャリアアップできないと思うけど転職を考えた方がいいのかな?
雑務ばかりだとやりがいも無くなってきてしまいますよね。
転職を考えた方が良いと思うのも無理はありませんが、焦らないでください。
入社してからしばらくは、新しい職場や業務に慣れるために、雑務や補助的な業務を任されることが多いものです。しかし、長期間にわたって雑務しか任されないと感じている場合は、この記事をみて実務を任せてもらうためのコツを参考にしてみてください。
エンジニアの雑務ってどんなものがあるの?
まずエンジニアの雑務は以下のようなものが挙げられます。
チケットの対応
Redmineなどのプロジェクト管理ツールを用いてタスクをチケット化しています。顧客からの問い合わせやバグ報告などを受け、それに対応するためのチケット処理がエンジニアの雑務の一つです。チケットの内容に応じて、対応方法や優先度を決定し、問題を解決する作業を行います。
ドキュメント作成
システムの仕様書やマニュアルなど、ドキュメントの作成もエンジニアの雑務の一つです。作成したドキュメントは、開発チーム内でのコミュニケーションや、顧客への提出などに使用されます。
ドキュメントの例
- 要件定義書 システムやソフトウェアに必要な機能や要件を定義した書類です。顧客や開発チームのメンバーと共同で作成されます。
- 設計書 システムやソフトウェアの設計に関する情報をまとめた書類です。詳細な設計図や、プログラムのアルゴリズム、データベースの設計などが含まれます。
- テスト仕様書 システムやソフトウェアのテストに関する情報をまとめた書類です。テストケースやテストデータ、期待される結果などが含まれます。
- ユーザーマニュアル システムやソフトウェアの使い方に関する情報をまとめた書類です。操作方法や機能の説明、トラブルシューティングなどが含まれます。
環境構築やテスト
システム開発において、環境構築やテストもエンジニアの雑務の一つです。システムが稼働するための環境を整えたり、各種テストを実施して品質確保を行ったりすることがあります。
コミュニケーション
エンジニアは開発チーム内でコミュニケーションを取ることも多く、それに関連する雑務もあります。例えば、ミーティングの資料作成や進捗報告書の作成、チーム内のコミュニケーション促進などが挙げられます。
これらの雑務は、エンジニアの本来の仕事であるシステム開発に直接的な関係はありませんが、チーム全体の円滑な運営や品質向上に貢献することが期待されます。
実務を任せてもらえない理由
業務の難易度や重要度による配分
入社したばかりの新人は、業務内容や会社の仕組みに慣れるまで、比較的簡単な業務や補助的な業務を任されることが多いです。また、業務の難易度や重要度によって、実務を任されるタイミングが異なる場合があります。
能力やスキルに不足がある
実務を任されるためには、適切なスキルや知識が必要です。もし、自分自身に不足がある場合は、先輩や上司に相談して、不足しているスキルや知識を補うことが大切です。また、自己啓発や勉強会などを積極的に活用して、スキルアップを図ることも重要です。
認知度不足
業務内容が周囲に知られていない場合、自分自身がどのような業務をこなしているのか、どのような成果を出しているのか、周囲に知られずにいる場合があります。そのため、自分自身の業務内容や成果を上司や先輩に報告することで、認知度を高めることが大切です。
コミュニケーション不足
上司や先輩とのコミュニケーションが不十分な場合、自分自身がどのような業務に興味を持っているのか、どのようなスキルを持っているのかなど、周囲の人々に伝えられない場合があります。そのため、自分自身の強みや興味関心を上司や先輩にアピールし、自分のスキルアップにつなげることが大切です。
焦らずにコツコツと業務に取り組み、スキルアップを図っていくことが大切です。また、上司や先輩に相談し、フィードバックをもらうことで、自己成長につなげることができます。
実務を任せてもらうコツ
意欲的に取り組む姿勢を示す
上司や先輩に対して、積極的に自分から声をかけて、自分ができることをアピールしましょう。また、雑務でも真剣に取り組み、正確かつ迅速に処理することで、周囲からの信頼を得ることができます。雑務はみんなやりたくないものなのでやりたくないをできるだけ短時間にするために自動化を検討してみたりするのはいかがでしょうか?
業務内容を調べてみる
自分で業務内容を調べて、自分から先輩に相談しにいくという姿勢を見せることで、自分から積極的に業務に関わろうとする意欲をアピールすることができます。また、業務内容を理解し、自分から先輩や上司に提案することで、実務を任される機会が増えることがあります。
自己啓発に努める
自分で勉強し、スキルアップを図ることで、自分の価値を高めることができます。新しい知識やスキルを身につけることで、業務における自信もつき、上司や先輩から信頼されるようになることがあります。
コミュニケーションを大切にする
上司や先輩とのコミュニケーションを大切にしましょう。業務に対する理解を深め、自分から提案することで、実務を任される機会が増えることがあります。また、コミュニケーションを通じて、自分が得意なことや興味を持っていることをアピールすることで、実務を任される機会が増えることがあります。
エンジニアなら・・・自動化を検討してみよう!
雑務を一つの雑務自動化プロジェクトを立ち上げましょう!自動化するためのタスクを洗い出したり、自動化の実装をすることで会社への貢献と自信が身に付きます。自動化するポイントは以下があると考えられます。
チケット対応の自動化
チケット対応には、自動化によって効率化が期待できます。例えば、機械学習を用いてチケットの内容を自動で分類し、適切なチームや担当するエンジニアに自動で割り当てることができます。また、自然言語処理技術を用いて、チケットの内容に基づいて回答を自動で生成することもできます。(精度が悪い場合もあるので、ルールを決めを明確に定める必要があるかもしれません。)
ドキュメント作成の自動化
システムの仕様書やマニュアルなどのドキュメント作成は、自動化によって効率化が期待できます。例えば、自動でドキュメントの骨格を生成し、エンジニアが必要な部分だけを埋めることで、手間を省くことができます。他にもExcelでデータ手入力していたり、データやコードにから設計書の作成をするものを自動することで効率化が図れます。
環境構築やテストの自動化
環境構築やテストの自動化によって、開発作業のスピードアップが期待できます。環境を作るのにあれこれツールを毎回入れるのは面倒ですよね?一括で入れられるように自動で環境を作れるようにしてみましょう。また、同じテストを毎回試すのは面倒ですよね?定期的にテストをする環境を整えてしまいましょう。
コミュニケーションの自動化
エンジニア同士のコミュニケーションの自動化も、効率化につながります。例えば、開発作業の進捗状況を見える化したり問題点を自動でカテゴリごとに仕分けしてみやすくすることで報告のアシストが可能です。メールの定型文作成したり、定期的に送るメールを自動で送信するようにすることで手間を省くことができます。
以上のような自動化提案を行うことで、エンジニアの雑務を効率的に処理し、雑務の根本的な解決を行うことが可能になります。
ワンポイントアドバイスじゃ。
仕事ができる人ほど、全てを自動化するのではなく自動化すべき部分と手動で行う部分の切り分けを明確にしているのじゃ!
自動化をしない場合には仕組み化を検討してみよう!
自動化ができなくても、雑務に関する業務プロセスを明確化し、定期的に行うことで、業務効率を向上させることができます。次に記載したものは業務の手順です。
雑務の洗い出し
まずは、どのような雑務があるかを洗い出します。例えば、書類の整理や会議資料の準備、電話応対などが該当します。
業務プロセスの明確化
次に、洗い出した雑務に対して、具体的な業務プロセスを明確化します。具体的には、どのような手順で作業を進めるか、どのような文書を作成するか、どのようなチェックポイントを設けるかなどを定めます。
業務手順の共有
明確化された業務手順を、関係者に共有します。例えば、チーム内での共有や、社内ポータルサイト上での公開などが考えられます。共有することで、業務を担当する人が変わった場合でも、スムーズに引き継ぎができるようになります。
定期的な業務の実施
明確化された業務手順に基づいて、定期的に業務を実施します。定期的に行うことで、雑務がたまらずに済むようになります。
業務プロセスの改善
定期的に業務プロセスを見直し、改善点を洗い出します。例えば、作業時間の短縮や業務手順の見直しなどが考えられます。改善点を反映することで、業務効率を向上させることができます。
以上のような手順で、雑務を仕組み化することで、業務効率を向上させることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
雑務をしっかりこなすことで、実務を任される機会が増える可能性があります。
しかし、上司や先輩とのコミュニケーションや自己啓発によっても、実務を任される機会が増えない場合は、上司や先輩に直接相談してみることも検討してみてください。自分が今後どのような業務を担当することができるのか、どのようなスキルアップが必要なのかなど、具体的なアドバイスをもらうことができます。
それでも増えないのであれば、チームの体制が良くないと思いますので、一度別チームへの異動や転職を考えてもよかもしれません。
また、自分が希望する業務に関連する資格やスキルを取得することも考えてみてください。自分で積極的に学ぶことで、上司や先輩に自分自身が成長していることをアピールすることができます。
最後に、雑務から実務を任されるためには、時間がかかる場合があります。雑務だからといって焦らず、実務のシミュレーションだと思ってコツコツと業務に取り組み、自分自身が成長することを大切にしてください。
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